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株式会社
エース・クリーン


業種   製造、サービス業・その他
設立年  1976年
従業員数 66名

ゴミ処理、廃棄物処理事業を軸に、木材から牛の飼料を製造する新規事業を展開。新たなバイオ事業として全国から注目を集め、「キャトルエース」の実証、製造から全国展開を計画。さらに乳牛の飼料市場の参入も視野に新たな展開を進める。
ごみ収集の事業から、新たな事業分野へ
当社は、各企業から排出される事業系ゴミや産業廃棄物、北見市内の家庭系ゴミや粗大ゴミの収集を主な事業分野とした事業課、「強力吸引車」や「高圧洗浄車」を用いた下水道管、排水処理施設の清掃や北見市内の公園や水関連施設の浄化槽の維持管理、し尿の回収廃棄等を主な事業とする維持課、そして汚泥の脱水処理や発泡スチロールの減容作業等、産業廃棄物の中間処理を主な事業分野とする環境課を、主な業務分野としています。環境保全の意識は国民一人一人の大きな関心事となる中、創業から「廃棄物は貴重な資源である」との理念のもと、産学連携による共同研究開発事業にも積極的に取り組んできました。 そのような理念と環境の中、新たに取り組んでいる事業が木質蒸煮飼料の事業化です
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約30年前の技術シーズを現代で利用
環境課での廃棄物の中間処理事業を進める中、廃棄物を中間処理により付加価値化する新たな事業へのチャレンジを始めました。当初は、バイオマス資源等の廃棄物を加水分解処理で加工、付加価値化した製品として販売することを想定し、加水分解処理装置の導入を検討したのですが、当社が扱う汚泥はゴミや土砂などが多く、回収した廃棄物をこの装置で加水分解処理しても、有効な性状変化が望めないだろうという結論にいたりました。 廃棄物の中間処理でなんとか新たな事業ができないか、さらに模索し、そこで着目したのが、平成2年に農水省が「バイオマス返還計画」として飼料自給率向上を目的に、研究を進めた「蒸煮処理した木材を牛の飼料にする」という研究シーズでした。 この研究によって木材が牛の飼料になることが証明されましたが、当時の製造コストは高く、既存の飼料価格より製品の値段が高くなってしまうことから普及には至りませんでした。
様々な課題を乗り越え、新たな製品化に成功
シーズが研究された平成2年から約30年が経過し、輸入飼料が当時よりも高騰していることや、運搬や加工技術の発達によって中間コストが低下したことにより、今の環境であれば事業化が出来るのではないかと考えました。 そこで、平成26年度に、メーカーが所有する蒸煮装置で試験用飼料の製造に着手しました。 試作では北見市内の木材加工業者さんで加工された白樺チップを神奈川県にある蒸煮装置メーカーへ送り、加工したものを北海道へ送り戻す方法で、北見市内の牧場で17頭の黒毛和牛を対象に肥育試験が行われました。 試験の結果、白樺を原料とした蒸煮飼料が牛の嗜好性に合い、肉質の良い健康な牛に育つことが実証され、従来より使用されている「稲わら」と遜色ない飼料を製造できる事が確認されました。 この試験をきっかけに各方面のメディアにも取上げていただき、試験を実施した牧場の方から製品化の要望もいただくことができたのですが、施設整備コストの課題も多く、すぐに事業化とはいきませんでした。 それでもなんとか事業化したいという思いがメーカーさんに届き、実験機を譲ってもらえることになり実証ミニプラントとして導入をすることになりました。 そして平成28年11月から飼料製造届を提出し、木質蒸煮飼料製造工場として操業を開始しました。
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木材が牛の飼料に。世界を変える新規事業。
様々な実証試験を経て、今後さらなる事業化に向けた展開を進めています。 令和2年には、蒸煮釜を更新して本社工場の生産能力を年間2000トンに改修し、広葉樹飼料を主体に新製品開発なども行なっていきたいと考えています。 また、主に肉牛向けの白樺を原料とした飼料だけでなく、乳牛を対象とした針葉樹飼料への技術転用を考えており、道内の木材加工事業者様とも連携した第二工場を栗山町に立上げ、乳牛の飼料市場を開拓していきます。 酪農が盛んである道東においても、想いを共有できる林業者と連携し第三工場を立上げ、乳牛用の針葉樹飼料製造拠点としていきます。 さらに、山形県でも木質蒸煮飼料事業を立上げ、全国展開の拠点としていく計画があります。キャトルエースの生産拠点を本州に置くことで、陸路を活用し、北見から始まった製品を全国へ広く普及していきたいと考えています。