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協同組合
オホーツク
ウッドピア


業種   製造
設立年  1998年
従業員数 27名

留辺蘂町の林業、林産業の振興を図るため地域の16の事業者による協同組合として設立。いち早く集成材の加工に取り組み、日本初のカラマツのCLT製造に着手。大規模建築物の特注構造材製造を通じ、北海道から全国の木造建築を支える。
地域の声で設立されたオホーツクウッドピア
留辺蘂町は昔から林業が盛んで、北海道で初めて森林鉄道が開通したことで木材の流通がさらに栄え、農業と共に木材の町としても発展していきました。当時活気があった林産業ですが、時代の変化と共に衰えも見られ、危機感を持った地域の16社によって設立されたのがオホーツクウッドピアです。 オホーツクウッドピアが設立された1990年代は、板材を接着し貼り合わせた集成材が世の中に浸透していった時期でもあり、工業製品として需要が期待された集成材の製造に注力するようになりました。ですが、汎用的な集成材においては大消費地への流通コストの課題もあり、地理的なハンディキャップを埋めるために汎用的な製品ではなく、特注材に注力していくようになりました。特注材に特化していったことにより技術力が磨かれ、全国に特注の集成材の販売が増加していきました。
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CLTと新しい分野へのチャレンジ
事業を進めて行く中、より短い工期で建設が進められる部材や工法の需要が高いことがわかり、短い工期で強固な木造建築物を建設することができるCLTと呼ばれる集成材の製造に力を入ています。 CLT(Cross Laminated Timber)は直行集成板と呼ばれるもので、挽き板の繊維方向が層ごとに直行するように重ねて接着した木造構造用パネルです。 2000年頃からヨーロッパで利用が拡大し、日本でも2014年にJAS規格が施行され、導入が進んでおり、オホーツクウッドピアは国内で初めてカラマツによるCLTの製造に着手しました。日本におけるCLTは杉材の利用が中心でしたが、北海道はカラマツの植林が進められた歴史的背景がありました。カラマツは成長が早く強度も高い一方、狂いや割れを生じやすかったことから利用範囲は限られていましたが、技術革新により構造材として見直されるようになり、CLTによる加工により、住宅や大規模な建築物の構造材としても期待されるようになりました。
道内初のCLT認定工場
オホーツクウッドピアは国内で初めてカラマツのCLTを製造しており、工場内に建設されているセミナーハウスは全国で高知に続いて2件目、道内では初の非住宅CLT建築でもあります。 CLTや集成材による大判のパネルを活用した建築物では短い工期で建設工事を進めることができ、セミナーハウスも構造部の建方は3日間で完成しました。 道内初のCLT認定工場として、全国の公共施設や商業施設の建設に使われる特注材の製造が進められています。
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道産材の活用と資源の循環
北海道の植林ではカラマツ、トドマツが多く、今伐採期を迎えています。先人の汗のたまものである植林木をより有効に活かしていくうえでも、カラマツによるCLTの製造は有効と考えています。 木材の加工は植樹、伐採、一次加工など様々な事業者が連携して進めていく事業でもありますが、オホーツクウッドピアが設立された趣旨でもある地域に根ざした事業により、関連した事業者との経済波及効果を高め、地域を豊かにしていきます。 また、北海道内で伐採後の植樹育成を一連のサイクルとすることで再生可能な事業モデルを地域全体で構築し、産業の地域循環率を高めることで地域の雇用確保や経済の活性化にも持続的に貢献します。 今後も、特殊な加工にチャレンジしながら、持続性と地域循環率の高い事業モデルを継続させていきます。